身体は、誰のものだろう

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身体は、誰のものだろう

2026/07/27 身体は、誰のものだろう

最近、『急に具合が悪くなる』という本を読んでいます。
 
タイトルだけを見ると病気について書かれた本のようですが、二人の著者が往復書簡という形で、「生きること」について対話を続けていく本です。
 
まだ読み終えていません。
 
でも、ときどきページを閉じて考えたくなる言葉に出会います。
 
その一つが、
 
「選ぶって何だろう?」
 
という問いでした。
 
私たちは普段、自分で考え、自分で選び、自分で行動していると思っています。
 
今日何を食べるか。
どこへ行くか。
誰と会うか。
 
確かに、自分で決めているように感じます。
 
でも、身体について考えてみると、少し不思議です。
 
眠ろうと思っても眠れない。
緊張したくないのに緊張する。
力を抜こうとしているのに、肩には力が入っている。
休んでいるはずなのに疲れが取れない。
 
そして時には、昨日まで普通に過ごしていたのに、急に具合が悪くなることもあります。
 
反対に、
 
「なんだか今日は身体が軽い」
 
「いつの間にか痛みが気にならなくなっていた」
 
そんなこともあります。
 
自分の身体なのに、自分の意思だけではどうにもならない。
 
考えてみれば、不思議なことです。
 
 
身体を「変える」前に
 
施術の仕事をしていると、当然、
 
「この痛みをなんとかしたい」
「身体を楽にしたい」
「もっと元気になりたい」
 
という方にたくさん出会います。
 
もちろん、そのために施術をするわけですが、最近の私は、身体を「変える」ことだけには、あまり関心がありません。
 
それよりも、
 
「いま、この人の身体では何が起きているんだろう?」
 
ということに関心があります。
 
そして同じくらい、
 
「この人自身は、いま何を感じ、何に関心を持っているんだろう?」
 
ということにも。
 
身体と心を、別々のものとして見るのではなく、その人に起きていることを丸ごと眺めてみる。
 
すると、ときどき本人も気づいていなかったものが見えてくることがあります。
 
 
思い通りにならない身体と生きる
 
身体は、自分の思い通りになるとは限りません。
 
だからといって、
 
「身体の声に従いましょう」
 
と簡単に言いたいわけでもありません。
 
身体の声なんて、よく分からないこともあります。
 
ただ、
 
「どうすれば治るんだろう」
「どうすれば元に戻るんだろう」
 
と答えを探す前に、
 
「いま、自分には何が起きているんだろう?」
 
と少しだけ立ち止まってみる。
 
そんな時間があってもいいと思うのです。
 
身体は、すぐに答えをくれるとは限りません。
 
それでも身体を眺めていると、自分でも知らなかった自分に出会うことがあります。
 
三六九堂は、身体を思い通りにする場所というより、
 
身体を通して、自分の今を眺める場所。
 
最近は、そんな場所でありたいと思っています。
 
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます🙏
 
 

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