正食と人体　①

こんにちは。

 

渋谷区代々木上原東口徒歩３分、鍼灸整体 三六九堂の志岐です。

 

皆さんは健康のために”食事”で気をつけていることは何かありますか？

ここで言う”食事”とは、口から入れる全てのものを指します。

 

世の中には健康食に関連した書物が次から次へと出版され、

テレビ、マスコミでも「これこれにはこの食べ物がいい！」なんて企画は

キラーコンテンツとして毎日のように流れています。

 

そしてその度にベストセラーが生まれ、スーパーからはその商品が

あっという間になくなってしまうというブームが起きます。

 

今も昔もずーっとそのようなことが繰り返されているのですが、

果たして、我々はそれで健康を手に入れることが出来たのでしょうか？

 

その答えは周囲を見渡せば明白です。

 

今や「医療大国日本」は「病気大国」であるのは紛れもない事実です。

 

これだけ医学が発達したと言われているにもかかわらず、

ガン、糖尿病、脳梗塞、アトピー、うつ、といった病気が増え続けているのは

なぜなのでしょうか？

 

これからこのブログではその「なぞ」を一つ一つ解き明かしていきたいと思います。

 

そのテキストとなるのが一倉定（いちくら さだむ）著の「正食と人体」（到知出版社）です。

 

平成９年に出版されたこの書籍はすでに絶版となっておりますが、

Amazonなどで中古本が購入可能ですので、ご興味のある方は是非手に入れてください。

 

 

まずは著者の一倉定氏のプロフィールをご紹介しておきましょう。

 

　大正７年群馬県の生まれ。

空理空論を廃し、徹底的な現場第一主義で知られる異色の「経営コンサルタント」。

経営者とともに自らも金策に走るなど、その温かい人柄と厳しい指導は全国に多くの

”一倉ファン”を持ち、現在までに氏の経営指導を受けた企業は５０００社以上に及ぶ。

 

この「正食と人体」には、医者でも治療家でも食の専門家でもなく、

経営コンサルタントとして名を馳せた一倉氏が、近代栄養学の教えに従った結果、

自身が「病気の問屋」になってしまった経験から真の健康になるための食とは何かを探究し、

自らの体験によって得られた「正食」が綴られています。

 

第１日目は、まえがき「人体を研究せずに食物をうんぬんするは誤りと知れ」

より抜粋していきます。

 

　人体の驚異とは”自然治癒力”である。

 

神は人体（だけでなく、あらゆる生物体）の健康を守るために、

精妙無比な生理機能を与えたもうたのである。

 

現代の多くの人々は、これをほとんど忘れている。

 

そして、いたずらにファッション化した享楽食をとっている。

これは、正食理論から見たら、大欠陥食であり、大魔食であり、大邪食なのである。

 

そして病気になり、激痛にのたうち回りながら死んでゆくのである。

 

がんがその代表的なものである。

 

がんだけでなく、昔の四百余病が四万余病にまで増えてしまっても、

人体の生理を知らず、自然治癒力の認識がないのでは、病気は治らない。

 

われわれは、まずは自然治癒力の正しい認識を持たなければならないのである。

 

自然治癒力こそ、神がすべての生物に与えたもうた”大慈悲”である。

神に感謝しつつ、この大慈悲にすがればよいのである。

 

神を恐れぬ人間は、享楽食によって自然治癒力が働けないような状態を、

自ら体につくりだしている。

 

だから、自然治癒力が働ける状態に戻せばよい。

 

それが正食である。

 

そうすれば、いかなる病気でも治ってしまい、

二度と再び病気どころか、体調を崩すことさえなくってしまうのである。

 

これが”東洋医学の精神”である。

 

繰り返していうが、人間に病気を治す力はない。

 

これを持っているのは神が人体に与えた自然治癒力なのである。

 

だから、人間の務めは自然治癒力が働けるような環境をつくりだすことである。

 

一倉定著「正食と人体」（到知出版社）より

 

 

 

私は常日頃患者さんに「病気を治すのは医者でも薬でもなくあなた自身です」と

お話してきましたが、どうやら間違っていたようです（笑）

 

次回からは具体的な内容に入っていきますのでお楽しみに。

 

それでは今日も一日からだを温めて元気にお過ごしください。

 

志岐