正食と人体 ② 塩こそ生命の源

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正食と人体 ② 塩こそ生命の源

正食と人体

2019/01/30 正食と人体 ② 塩こそ生命の源

こんにちは、鍼灸整体 三六九堂の志岐です。

 

ちょっと間が空いてしまいましたが、一倉定著「正食と人体」を基に生命にとって

本当に必要なものは何か?を勉強していきましょう。

 

まずは生命の源である「塩」についてです。

 

 

「正食と人体」第1章 塩こそ生命の源より抜粋

 

塩こそ生命のもとぞその昔生命海から生まれたり

 

「塩をとるな血圧があがりますよ」「減塩しなさい」「塩分控えめに」という

減塩キャンペーンの大合唱である。塩はまったくの悪ものにされてしまっている。

そのために、日本人の健康はメチャメチャになってしまっているのだ。

そんな悪い塩をなぜ危篤の病人に注射するのか。

それはリンゲル液で、塩化ナトリウムの溶液に、少量の塩化カリウム、塩化カルシウム、

塩化マグネシウムなどを加えた液である。

 

この液で、まさに生命の灯が消えようとしている重病人が救われるのである。

これでも塩は体に悪いというのだろうか。重病人によくて、健康の人に悪いものが

あるはずがない。

 

人間の血液中には0.85%の塩分が含まれている。

pH(ペーハーといって、わかりやすくいえば酸性・アルカリ性の度合いを表す数値。

「7」が中性、「7」より低いと酸性。高ければアルカリ性である。)は

7.4の弱アルカリ性である。

そのアルカリ性とは塩の濃度で決まってくるのである。

 

また羊水は塩水である。太古の海水とそっくりだという。

この塩水の中で胎児が育つのである。

生命を次の世代に引き継ぐ胎児は、最高の環境の中で育てられるはずだ。

それが塩水なのである。

 

(引用ここまで)

 

ここで大切なのが「塩」の“定義”です。

 

これをはっきりさせないことには、減塩したほうがいいのか、しないほうがいいのか

議論すること自体が無意味です。

 

まず「正食と人体」で言っている「塩」は「自然海塩」のことを指します。

それに対して「毒」とみなしているのが食卓塩などの「精製塩」です。

 

この2つの違いを知らないでいると、とんでもない目にあいます。

 

というかこれを知らないために現代人は多くの慢性病に苦しんでいるのです。

 

それでは違いを見ていきましょう。

 

 

自然海塩でなければならない

 

◯しじみによる実験

 

しじみを買ってきて、これを3つの容器に分けて入れ、

 

(1)の容器には自然海塩水を、(2)の容器には再生塩水(輸入海塩を水に溶かして、

これにニガリを入れて再結晶させたもの)を、(3)の器には専売局の食卓塩水

(イオン交換法によって造られた塩)

 

を入れて放置しておくと、(1)は1015分くらいで貝は殻を開けて

盛んに汐を吹くようになり、半径50センチくらいは床がベトベトにぬれてしまう。

(2)では2時間くらいしてやっと殻を開けるが、汐はわずかしか吹かない。

(3)はまったく殻を開かない。

 

これは何を意味するのだろうか。いうまでもなく、しじみの生存に関して、

(1)は完全に適しているということであり、

(2)は生存はできるけど、

それは(1)よりは生存環境としては劣るということであり、

(3)はまったく不適だということである。

 

(1)は生存条件として最適だが、

(2)は製塩の過程で石灰を入れたり、除鉄層を通したりするために、

海水中のミネラル分の一部が除去されてしまっているので、

そのぶん生存条件が悪くなっているということである。

(3)はほとんど純粋に近い塩化ナトリウムという薬品なので、

生存不適ということである。

 

純粋なものは生物体には害がある。

 

酸素カプセルも順酸素だけでは網膜が溶けてしまうので空気を加えている。

 

純粋なものは自然の中にはない(例外が金、白金)。つまり、不自然なものだ。

 

そのために、生物はこれに対応できずに痛めつけられる、つまり毒なのである。

 

多くの人はこのことがわからず、純度の高いものが優れた食品と思い込んでいる。

 

ある食品の説明に「精選した原料を使い、最良の技術によって製造された

純度の高い食品」と強調している。これこそ最劣質の食品なのである。

 

これらの人々が劣質な食品と思い込んでいる食品こそ優れた食品である。

 

つまり自然のままの原料を使い、伝統的な製法で作られたものである。

 

“精製”でなく”粗製“でなけれなならないのである。

 

塩についても、この誤りがある。だから、精製の度合いが高いほど価格が高い。

つまり、毒性の強い塩ほど高価になる。

 

だからこそ、塩は自然塩でなければならないのである。

 

生命に必要な、すべての成分を含んでいるからである。

 

このことを人体の側から眺めてみよう。表2をご覧願いたい。

 

人体に含まれている主な元素の表である。地球上の元素は100種類に満たない。

そのうち量の多い順に40元素をとったものである。

 

多い順に酸素、炭素、水素、窒素で96%、これらは炭水化物、脂肪などの

カロリーのある栄養物をつくっている。さらに13番目の亜鉛までで99.5%を占めている。

 

残りの元素は全部合わせて人体のたった0.5%弱。

これらの元素を微量元素といい、俗にミネラルと呼ばれているものである。

 

亜鉛までの元素の役割は、ある程度はわかっているが、決して十分ではない。

ましてや、14番目のルビジウム以下の元素についての役割など、

ほとんどわかっていない。

 

人間がわかっていようといまいと、多量だろうと微量だろうと、

人体に必要なものは、なければ生命維持ができない。

 

もし何かが不足すると、たちまち体調不良となってしまう。

 

では、それをどうやって取り入れるかであるが、

これは食物からとるより外に方法はない。

 

そのために最良の食物こそ自然海塩と玄米である。

 

何十億年にわたり、雨は地上に降り注ぎ、川となり地下水となり、

地球のあらゆる物質を溶かして海に注ぐ。

だから海水は地球上のあらゆる物質を溶かし込んでいるのだ。

その海水から水分を除いたものが自然海塩である。

 

当然、自然海塩は地球のあらゆる物質を成分としてもっている。

 

玄米は、種族の生命を次の代に伝えるものである。

当然生命に必要なすべての物質を含んでいるのだ。

 

この2つをとることこそ、食養の基本中の基本である。

生命を維持し、健康にし、天寿をまっとうさせる基本条件なのである。

 

それを無知な人間は、塩は純度の高いものを化学的に作り、玄米は精白として、

最も貴重な生命の源となる部分の大部分を取り去って食用としている。

 

「愚かなる人間よ」といいたくなるではないか。

 

日本では、古来より海水製塩が盛んで、

とくに瀬戸内海沿岸地方は最適な製塩地帯であった。

工業が盛んになるにつれて塩の需要が多くなり、

国産では足りずに輸入が増加していった。

輸入塩の価格は安く国内産では太刀打ちできなかった。

 

何とかして安い輸入塩に対抗しようとした結果、イオン交換樹脂膜を使った

電気透析法による高純度塩化ナトリウムの製造法を完成した。

 

これは工業塩としては最適であるが、

食用塩としては不適というより大欠陥塩であった。

 

人体に絶対に必要な微量成分がないのだ。

 

しかし、政府はこの点を無視し、1971年(昭和46年)「塩業近代化臨時措置法」として

国会を通過させてしまった。国民の健康をメチャメチャにする大暴挙である。

こんな毒物を食用としているのは日本だけである。

この法案が議会に提出された時には、全国的な反対運動が起こり、

5万人にも上る署名による「安全性、有効性不明なイオン塩の全面食用花の実施期日の

延期についての嘆願書」が衆参両議長あてに提出されたが、これは無視されてしまった。

 

化学塩に含まれていない微量成分は、他の食品で補うことができる、

というこじつけによってである。

他の食品の微量成分も、調理の段階で大部分捨て去られるという現実を

無視(実際はこれに気づかない無知)してである。

 

(引用ここまで)

 

ちなみに塩の専売制は1985年に日本専売公社が民営化され、1997年に塩の専売制が廃止、

そして2002年の4月にようやく完全に自由化されました。

 

いかがでしょうか?

 

これで自然海塩と精製塩の違いをご理解していただけましたでしょうか?

もはや全くの別物ですよね。

 

これを世の中では一緒くたにして一大減塩キャンペーンを展開しているわけですから、

現代人には圧倒的に必要な微量ミネラルが足りていないのです。

 

ではこれが実際に人体にどのような影響を及ぼしているのかについて、

次回は掘り下げていきたいと思います。

 

(つづく)

 

 

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